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電気代の低料金化に取り組む太陽光発電のLooopから、新料金プランと格安の家庭用蓄電池が登場

2017-2-28 13:46

太陽光発電システムの開発・販売を手がけるLooop(ループ)は、2月27日に都内で記者発表会を開催。住宅用発電システムと連携させた「Looopでんき」の新たなプラン「Looopでんき+(プラス)」を発表した。

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「Looopでんき+」には、「Looopでんき+ 余剰売電割り」と「Looopでんき+ Looop Home割り」の2つのラインアップが設けられ、4月11日よりサービスを開始する予定だ。
また、合わせて、家庭用蓄電池のオリジナルブランド「Looopでんち 家庭用」の先行販売予約も同じく4月11日より開始する。
価格は業界最安値クラスの898,000円(税別、施工費、通信費等別途)での提供となる。

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冒頭に登壇した中村社長は「Looopは2011年の東日本大震災をきっかけに創立した企業であり、自然エネルギーが発電のスタンダードになることを目指している」と熱く語った

 

「Loooopでんき+ 余剰売電割」は、屋根の太陽光発電システムで発電した電力の卸先にLooopを指定すると、従来の「おうちプラン」や「ビジネスプラン」の従量料金よりも、さらに1円低い価格で電気を提供するもの。
例えば、東京電力管内で従量電灯Bのユーザーは従量料金が現在26円※のところ、25円となる。
これは同社の太陽光発電システムを利用していないユーザーでも選択できるプランだ。

※:2017年2月末現在。「120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金)」の場合の1kWh当たりの料金。税込み。

同社の住宅向け太陽光発電システム「Looop Home」を購入した人向けには、「Loooopでんき+ Looop Home割り」を用意する。
こちらも、電力の卸先にLooopを指定すると「Loooopでんき+ 余剰売電割」の従量料金よりもさらに1円低い価格で電力を提供する。
東京電力管内で従量電灯Bのユーザーは従量料金が24円となる。

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Looopでんき+のスキーム図

 

このシステムのポイントは、雨天などの太陽光発電では家庭内の電力が賄えない時間は、Looopでんきから電力を割安に供給する内容になっていること。
また、従量料金が、1kWh当たり1~2円安くなることで、全国どのエリアにおいても業界最安水準になるという。

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「Loooopでんき+ 余剰売電割」の料金イメージ

 

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「Loooopでんき+ Looop Home割り」の料金イメージ。圧倒的業界最安を謳う

 

一方、「Looopでんち 家庭用」は、業界最安値クラスの価格を実現する家庭用蓄電池だ。
パワコン、蓄電池、サーバーはすべて日本製を採用。徹底的に原価を抑えるために、電池容量の節減や、人工知能を備えたクラウドとの通信による充放電の最適化などが図られている。
Looop Homeはもちろん、他社の太陽光パネルとも組み合わせて利用できる。

 

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Looopが4月から販売を予定する低価格な蓄電池「Looopでんち 家庭用」。システム内容は、リチウムイオン蓄電池、ハイブリッドパワーコンディショナー、カラー液晶リモコン、通信コントローラー。分電盤は別途必要となる

 

電池容量は、業界では5.0kWh以上が一般的となっているところ、4.0kWhに下げている。
電池容量が減っても大丈夫かという疑問は当然湧くところだが、同社では太陽光発電設置家庭の必要容量を調査・分析し、4.0kWhまで節減しても問題ないことを調べ上げており、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の認可と助成金も得ている。

人工知能は、同社の豊富な太陽光発電導入実績に基づく発電量予測や、電気小売事業で培った需要予測、地点ごとの天気予報などのビッグデータを利用して、各家庭ごとに最適な充放電を自動で制御する。
従来の蓄電池の充放電は、ユーザーが自分でいちいち設定しなければならない場合が多く、こうしたノウハウは現実的に活かせなかった。
Looopでんち 家庭用では充放電を人工知能で自動制御することで、ノウハウをフル活用し、コストメリットが最大化できる仕組みだ。

なお、Looopでんち 家庭用は人工知能がクラウドを活用するため、月額900円(税別)の通信費が必要となるが、6月末までに申し込んだユーザーは、期間限定キャンペーンにより、初年度通信費無料が無料となる。

同社では、余剰買取期間の終了家庭が2019年度以降に数十万軒単位で発生することもあり、家庭用蓄電池のニーズが増加、市場は大きく拡大するとの予測を紹介。一方で、蓄電池の低価格化が進まなければ想定通りに普及が進まない恐れがあると予想する。

低価格の家庭用蓄電池を開発し、蓄電池の導入によってメリットが生じる電気料金プランを準備することが、市場の拡大を後押しし、ひいては社是でもある自然エネルギーの利用拡大に繋がるというのが、同社の考えだ。

取り扱い代理店は、楽天市場、Amazon.co.jp、YAHOO!JAPAN ショッピングとなる。
家電量販店のようないわゆる実店舗では取り扱われないが、市場が拡大すれば実店舗での販売の機会も生まれてくるだろう。
近い将来、ユーザーが購入前に実物に触れ、競合他社製品と見比べて選べるような環境が形成されることを期待したい。

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同社は蓄電池が高価格であることが、市場拡大を阻害する要因となる恐れがあると指摘する
<<Looop:ニュースリリース>>

(編集部/諸山泰三)

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