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雪下保存、タイマー冷凍、段々スパイスポケット、シャープの最新冷蔵庫は使いやすさ満載

2016-8-30 20:14

シャープは8月30日、プラズマクラスター冷蔵庫4機種の記者発表会を開催した。同社の特徴として押し出す大容量冷凍庫「メガフリーザー」搭載機種で、新たに「雪下シャキット野菜室」や「タイマー冷凍」機能を搭載した。
4機種ともオープン価格だが、市場想定価格は、フレンチドアの「SJ-GT55C」(551L)が35万円前後、「SJ-GT51C」(505L)が32万円前後、「SJ-GT48C」(480L)が31万円前後、どっちもドアの「SJ-GT42C」(415L)が26万円前後、いずれも税別となっている。発売日はフレンチドアタイプが9月23日、どっちもドアが10月20日だ。

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シャープが三代目となるメガフリーザー搭載冷蔵庫を発表

発表会では、メジャーアプライアンス事業部長の菅原靖文氏が冒頭の挨拶に立ち、まずは冷蔵庫の需要動向について説明。2013年度に消費税の増税による特需が発生し、その反動が2014年度はその反動でぐっと落ち込んだが、2015年度でほぼ回復。2016年度はやや盛り返すと予測する。その中で大容量の需要がじわりと伸びる予想となっている。

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健康・環境システム事業本部 メジャーアプライアンス事業部長の菅原靖文氏

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シャープでは2016年度は前年比104.6%、2017年度は消費税を増税する前の水準に戻るという予測で同100.0%となっている

菅原氏は、景気が良くなってきたと言われるものの、食費の節約を始めとする家計防衛の意識はまだまだ高く、一方で食品不安や有職主婦の増加によって、食材へのこだわりや時短志向も強く、これらを解決する手段として「食品の冷凍」への期待が高まっていると指摘する。
また、日本は家庭から出る食品廃棄物の量が世界有数であり、フリージングを活用することで食材の無駄が減り、フードロス問題の解決に貢献できるとする。
メガフリーザー搭載冷蔵庫が登場して今年で3年目。今年は第1弾のモデルの2.5倍の販売台数を目標とし、メガフリーザー市場の確立を目指すとのこと。菅原氏によれば、7月には冷蔵庫のテレビCMを放映したが、下期も広告戦略を重視し、販売店の店頭への人材派遣にも注力すると言う。

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菅原氏は冷凍(フリージング)が豊かな食生活を支え、忙しい主婦の生活に余裕をもたらすと述べる

続いて、新製品の企画開発に直接携わった国内商品企画部の蓮沼奈緒加さんが登壇し、新製品の特徴について説明した。

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健康・環境システム事業本部 メジャーアプライアンス事業部 国内商品企画部の蓮沼奈緒加さん

蓮沼さんは新製品の特徴を大きく次の4点と掲げる。

1つめは食材をたくさん、かつ便利に冷凍保存する「メガフリーザー」。続いて野菜を長持ちさせる「雪下シャキット野菜室」。3つめがドアポケットを使いやすく改良した「段々スパイスポケット」。最後に「プラズマクラスター見守り運転」だ。

メガフリーザーは、最下段の広々とした冷凍室。551Lタイプでは192Lもの容量を冷凍室に当てる。冷凍室の中は、引き出し式のトレイによる3段構成となっており、食材を重ねて入れて見えづらくならないような工夫が凝らされている。
例えば1段目には同社独自の「4切り(しきり)名人」が用意されており、トレイ内を任意の面積の4区画に仕切れるようになっている。これにより、収納効率が20%アップするという。

また、新機能として冷凍室のすぐ上、製氷室の下に「タイマー冷凍」を搭載。これは食材を入れてタイマーをセットすると、-40℃の冷気で約30分間、食材を急速に冷やす機能。時間が来るとアラームを鳴らして通常の冷凍に切り替える。グラスやおしぼりを急いで冷やしたり、プチトマトをシャーベット状にしてサラダに載せたりといった使い方をすることで、急な来客時のおもてなしや料理のひと工夫、あるいは時間短縮などに活用できる。

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冷凍食材を見やすく整理しながらたっぷり入れられるメガフリーザー

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タイマー冷凍は30分だけ急速冷凍するので、ぬるい缶ビールを凍らせないように急いで冷やすといったときに重宝する

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タイマー冷凍したい食材はここに入れる

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冷蔵室に操作パネルが用意されており、ここの左下の「冷凍」ボタン押下でタイマーをセットする

2つめの特徴である「雪下シャキット野菜室」は、雪国の“雪下保存”にヒントを得た機能だ。雪下保存は文字通り雪の下で野菜を貯蔵する雪国ならではの工夫で、雪下保存された野菜は越冬野菜とも呼ばれ、野菜がでんぷんを糖に分解するために甘みが増すとされる。
シャープは雪下保存の原理を野菜室に応用し、冷凍室に囲まれた輻射5面冷却によって、約2~5℃の低温環境を実現した。開発した蓮沼さんによれば、今回もっとも苦労したのがこの雪下シャキット野菜室の開発。試行錯誤を繰り返し、最終的に同社の実験では、同社従来製品の野菜室での保存と比較して、ニンジンの甘味成分が約20%アップ、キュウリの食感が約27%アップしたとのことだ。

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冷凍庫に囲まれた独自レイアウトを有効に利用することで野菜室の低温環境を実現した雪下シャキット野菜室

3つめの特徴である「段々スパイスポケット」は、扉の内側のポケットに角度を付けたことで、調味料の視認性を高め、出し入れも容易にしたもの。
最上段のポケットは男性でも出し入れしづらいが、斜めにすることで瓶やチューブがすっと手に取れ、他の調味料が倒れてしまったりする悩みも解消されている。ぱっと見て分かりやすい工夫なので、店頭などでも訴求ポイントになるだろう。
発表会に参加した複数の女性記者が、「このポケットだけの販売もしてほしい」との声をあげていたのが印象的だった。

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段々スパイスポケットはサイズ違いの調味料類をすっきり整理しながら見やすく、取り出しやすく収納できる

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実際に扉を開いたところ。蓮沼さんによると、段々スパイスポケットの倒れづらく取り出しやすい角度を調べるため、開発時には幾つものパターンを試したそうだ

最後のプラズマクラスター見守り運転は、人工知能(AI)が冷蔵庫の設置された部屋の室温と湿度をセンサーでチェック・分析して、温度や湿度が高いときに扉が開閉されたあと、プラズマクラスターの放出濃度を一時的に高める機能。庫内の隅々までプラズマクラスターを行き渡らせ、清潔な庫内環境を保つ。
「プラズマクラスターイオンで冷蔵庫内の嫌なニオイが取れて気にならなくなりますよ」と同社社員の言。店頭などでの実演の難しい機能だけに、アピールの仕方には工夫が必要そうだ。

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ラインアップとカラーバリエーションは写真の通り

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(編集部/諸山泰三)

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